ゲーテ・インスティチュートドイツ語検定A2合格!対策と勉強法

      2021/02/16

12月9日にゲーテドイツ語試験のA2を受けてきました。受験したての記事はこちら

12月23日18時ごろオンラインで発表があって見てみると、トータル70点(befriedigend)で合格していました。

正直読解とリスニングは私にとってとても難しく、合格発表の日までハラハラしていましたが、。

今回はドイツ語A2を勉強しているみなさまの参考になればと思い、私がA2合格までに行った勉強法を紹介したいと思います。

ライティングは90点と思っていたよりよかったので、実際に私の試験での回答を公開します。

ゲーテインスティチュートドイツ語試験A2の対策方法を今回の私の結果を交えながら紹介したいと思います。

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ゲーテドイツ語試験〜A1とA2の違い〜

難易度

当然ですが、A1よりA2の方が難易度は上がります。

文法に関してはA1の内容をもうちょっと入り込んだ内容になります。

ただ単語数に関してはかなり増えた印象です。

採点方法

A2はA1とは違い筆記試験と口頭試験それぞれ合格点の60点を取らなければ合格できません。

リーディング、リスニング、ライティングの筆記試験の平均が90点だったとしてもスピーキングで50点だったら合格にはなりません。

逆に今回私はリーディングが50点しか取れなかったのですが、筆記試験の平均は60点以上でスピーキングも76点だったので、合格できました。

ゲーテドイツ語A2モデュール別出題傾向と結果

さて各モデュール別に結果を公開します。

まず出題傾向はどのパートもゲーテ・インスティチュートのホームページにある練習問題と全く同じです。

以前の記事でも試験当日の問題を公開しているので、参考にしてみてください。

Schreibenに関しては出題された問題と実際にどのように解答したかを公開したいと思います。

Lesen

一番最初の試験はリーディングから始まります。時間は30分。

結果は12,50 Punkte (50/100点)

最後に広告(Anzeige)の問題があるのですが、これが難しくて何もわかりませんでした。正直、、

結構本気でさーっとなりました。

結果も思ったとおりで一番悪く、50点しか取れていませんでした。

Hören

リスニングは正直勉強しているときは自信があったのに、実際のテストの方が難しく感じました。こちらも時間は30分しかありません。

結果は16,25 Punkte (65/100点)

リスニングも終わってみて”全然わかんない、、、”と青くなってました。

やられたと思ったのは週末の予定を話す夫婦の会話。

これ練習問題のときは1週間の予定だったんです。

1週間の予定かと思いきや、週末のみの予定で、土日も午前と午後に分けて細かく予定を決めるのは不意打でした。

Schreiben

結果は22,50 Punkte (90/100点)こちらも時間は30分です。

自分でも一番手応えがありましたが、点数も9割とよかったので、私が実際に受けた試験での回答を公開します。

リーディングとリスニングよりアウトプットのライティングとスピーキングの方がよかったとは驚きです。

問題にもよるので、運にもよるのでしょう。

実際に出題された質問はこちら(問題は持ち帰り不可です。思い出しながらなので、一字一句同じという訳ではないかもしれません)

Teil1:友人へのEメール

Teil1は友人へのEメールもしくは手紙で、カジュアルな表現の問題です。

Sie haben einen Termin mit Tobias. Aber Sie können nicht Tobias abholen. Schreiben Sie ihm eine E-Mail und erklären Sie : (あなたはトビアスと会う約束をしています。しかしあなたは駅に彼を迎えに行くことができません。彼にEメールで次のことを説明しましょう。)

  • Warum können Sie nicht Tobias abholen?(なぜトビアスを迎えに行けないのか?)
  • Wie kann er zu Ihrer Wohnung kommen?(彼はどうやってあなたの家に来れますか?)
  • Vorschlagen Sie etwas zusammen später machen.(一緒にすることを提案しましょう)

3 Punkte, 20-30 Wörter

私は下記の内容を含めて書いてみました。

  • 仕事で遅くなる
  • 自分の家への行き方:駅の近くに大きなスーパーマーケットがある。私の家はそのスーパーの向かい側
  • 家で一緒にワインを飲まないか?

私の回答はこちら

Lieber Tobias,

Entschuldigung! Ich have heute noch viel Arbeit. Und es tut mir Leid kann ich nicht dich am Bahnhof abholen. Es gibt einen großen Supermarkt in der Nähe von der Bahnhof. Meine Wohnung ist gegenüber vom Supermarkt. Kannst du um 21:00 direkt kommen? Und trinken wir Wein zusammen? Ich warte deine Antwort.

Bis später!

Liebe Grüße,

〇〇

ここで問われるのは友人や家族へのインフォーマルな表現です。

まずLiebe/Lieber(宛名),から書き始めて、Liebe Grüße 〇〇(自分の名前)で締めくくりましょう。

Teil2:同僚へのフォーマルなEメール

Teil2は同僚や上司へのフォーマルなEメールもしくは手紙です。

今回はこんな問題が出ました。

この他も招待状の返事などが傾向として出るようです。

Sie mochten vom 5. Januar im Kindergarten Ihre Kinder eine Stunde später abholen. Schreiben Sie Frau 〇〇 eine E-Mail und erklären Sie: (あなたは1月5日から子供達を1時間遅く迎えに行きたいと思っています。〇〇さんに下記のことを踏まえメールを書来ましょう)

  • Warum mochten Sie Ihre Kinder eine Stunde später abholen?(なぜ子供を1時間遅く迎えに行きたいのか?)
  • Fragen Sie an Geld.(料金はいくらか?)
  • Vorschlagen Sie, dass Sie können Sommerfest helfen.(夏のフェスティバルを手伝うことを提案しましょう)

3 Punkte, 30-40 Wörter

私は下記の内容を含めて書いてみました。

  • 祖母が病気なので彼女を毎日訪問したい
  • 料金はいくらか知りたい
  • 5月には祖母の手術が終わるので、夏のフェスティバルを手伝いたい

実際の私の回答はこちら

Sehr geehrte Frau Pitsch,

Meine Grossmutter ist krank und ich mochte ihn jeden Tag besuchen. Kann ich vom 5. Januar meine Kinder eine Stunde später abholen? Ich mochte auch wissen, wie viel das kostet. Ich kann Ihnen Sommerfest helfen, weil meine Grossmutters Operation im Mai fertig ist.

Vielen Dank Ihnen für Hilfe.

Liebe Grüße,

〇〇

2問目はフォーマルな文面になるので、Sehr geehrte/geehrter(宛名),とフォーマルな宛名用の書き出しから始めます。

ライティング試験のポイントは最初の一文は友人にあてるカジュアルな手紙、もしくはEメール、次のパートは同僚や上司に送るフォーマルな手紙かメールと決まっています。

出題形式がわかったらあとは表現や雛形を実際に何度か書いて暗記しましょう。

Mündliche Prüfung

スピーキングは対策がしやすい

結果は19,0 Punkte (76/100点)

A1よりはもちろん話す量は増えますが、決して難しいことを話さなくてはいけないというわけではなく、いたって基本的な、なおかつ比較的簡単な表現です。

実際の当日の試験の内容は過去の記事で公開しています。

問題集や練習問題を見れば傾向が一通りわかるので、聞かれることはだいたい把握できます。

聞かれた質問に対して2〜3文で説明する、という試験形式でした。

重要なのは語彙力、文法、話す速度だと思います。

質問には必ず2〜3文で答えましょう

Teil2以外はパートナーと質問したり、話し合いながら試験が進んでいきます。

私が聞かれた質問は以前こちらの記事で公開しているので、ぜひご覧ください。

例えばTeil1はパートナーと質問し合う試験形式なのですが、

パートナー

Machist du Sport?(スポーツする?)

Ja, gern.(はい、とても)

ドイツ人試験官

Noch weiter(もっと話してください)

また

パートナー

Wann hast du deinen Geburstag?(誕生日はいつ?)

Mein Geburtstag ist am 5. August.(8月5日です。)

ドイツ人試験官

Was machen Sie?(何する予定ですか?)

とこんな感じで、私が一文で終えてしまいそうになると、もっと話してと言われたり、追加で質問されたりしました。

A1のスピーキングでは一文で十分ですが、A2では一文では少なすぎるので、2〜3文説明できるように準備しておいた方が良いです。

ゲーテ・インスティチュートドイツ語検定A2勉強法

私が行っていた勉強法はスクールで勉強する、ゲーテインスティチュートのウェブサイトにある練習問題と問題集を解くことです。

ドイツ語スクールで勉強する

私は完全に参考書のみでは難しいと思ったので、スクールに通いました。

私が通っていたドイツ語スクールはドイツ語ゼミナールという学校です。

A1からC1までクラスが開講されていて、ネイティブの先生もたくさんいらっしゃいます。

特に私が通っていたグループレッスンのインテンシブクラスはコスパがよく、週2回2時間、78,000円でした。(時間単位にして3,000円ほどです)

ゲーテ・インスティチュートの練習問題を解く

試験を受けることが決まったらまず真っ先に取り組みたいのが、ゲーテ・インスティチュートのウェブサイトにある練習問題です。

当日の試験と出題形式が全く同じで、どんな試験なのか一度取り組んでみればわかります。

問題集を買うよりもまずゲーテ・ドイツインスティチュートのウェブサイトにある練習問題を時間を計って一度解いてみましょう。

自分が弱いところが良くわかるので、あとは問題集で練習しました。

問題集・参考書で勉強する

私が実際使ってみてよかったオススメ参考書はこちらです。

単語

単語集は一冊買ったのですが、あまりいいと思わず、ゲーテインスティチュートのA2単語リストを使用しました。

単語はゲーテ・インスティチュートウェブサイトにある単語リストで十分対策できます。

わからない意味は全部確認して、隙間時間を活用して覚えましょう。

実際に試験を主催しているスクールが公開しているだけあって、A2の単語はほぼ網羅していると思います。

印刷して電車で眺めていました。

文法

一番のおすすめ文法書はこちら

とにかく読みやすくて、わかりやすい、A2学習者に一番オススメしたい参考書です。

私はドイツ語のスクールに通っているのですが、使用しているテキストはMenchenシリーズです。

ゲーテ・インスティチュートでもMenschenのテキストを使用しているようなので、こちらもオススメです。

ただ中身は全てドイツ語なので、ドイツ人の先生がいて一緒に勉強する場合にはとてもいい教材かと思います。

問題集

私が直前に購入した問題集は他のウェブサイトでも評判がよかったこちら

練習問題でリーディングを解いたときも50点しか取れなかったので、この問題集を一通りやってみました。

本番でも50点しか取れなかったのですが、、

この問題集は難易度がA2そのものです。

問題集に取り掛かった感想は、”ぜんぜんわからない!!!”だったのですが、、

特に私はリーディングが苦手なのがすぐにわかったのですが、長い文章を読むのが苦手なようです。

なかなかボリュームもあり、やりごたえのある問題集です。

またライティングとスピーキングは実際にこんな文章で書いたらいいとか、こんな内容で会話したらいいという模範が出ていてとても参考にしました。

この一冊でかなり練習できます。

オンライン教材で勉強する

オンラインは無料で学べる教材の宝庫です。

私がA2受験にあたり、ためになった!と思うオンライン教材はこちらです。

Deutsch Welle

Learn German | DW

イメージとしてはBBC learning Englishのドイツ語バージョンです。

A1〜C1までレベル別になっていて自分が学びたいレベルを選択できます。

ニュースやアニメやオンライン記事などコンテンツも豊富にあります。

特に試験直前ではリスニング対策として、ニュースを聞き流しにしていました。

YouTube

YouTubeもドイツ語が無料で学べます。

プロの先生もいて本当にレッスンを受けているようです。

私がA2を受けるにあたって、勉強になったのはこのチャンネルです。

Deutsch mit Benjamin

試験勉強は早めに始めるべき

正直試験を受けた直後の手応えは全くなく、準備を始めるのが遅かったな、という感想です。

ただちゃんと勉強していれば受かる試験ではあります。

受験料も13,000円と高いので、ちゃんと勉強した方がよさそうです。

A2の試験の特徴として筆記と口頭試験の各60点以上であれば合格になるんです。

なので私のようにリーデイングで50%の正解率だったとしてもリスニングで70%、ライティングで90%取れれば平均60%は超えて合格できます。

極端に苦手な分野があったとしてもほかで補えるので、その面でA2はそこまで難しくないと言えます。

B1は各分野で60%以上取らないと合格にならないので、B1からはもっとちゃんと勉強します。

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