なぜヨーロッパ人は複数ヶ国語を話せるのか?!

      2018/10/27

ヨーロッパを複数カ国旅していて気がついたのですが、ヨーロッパにいる人って語学堪能な人が多いんです。それも母国語プラス英語、だけではなく複数ヶ国語。

もちろん人にもよります。イタリア人やフランス人やスペイン人なラテン語系を母国語にする人は比較的そうでもない印象がありますが、ハンガリー人、クロアチア人など中欧にはかなり多い気がします。英語の発音もとてもきれいです。

ハンガリー人の友人は母国語のハンガリー語のほか、英語、ドイツ語、フランス語が話せ、日本語を勉強しています。どんだけすごいんだ、と思っていましたが、今回10日間ほど中欧に滞在してなぜヨーロッパの人は複数ヶ国語話せる人が多いのか気がついたことがあるので紹介したいと思います。

スポンサーリンク

地理的条件

隣国との距離が近いだけではなく交通網が発達している

ヨーロッパを旅していて思ったのは地図で見ているよりも隣国との距離が非常に近いということです。さらに飛行機だけではなく、電車やバスなど交通網が発達しているんです。特にバス!日本は島国なので考えにくいかもしれませんが、高速バスで東京から名古屋に移動する感覚です。東京から名古屋は大体5、6時間でしょうか。それだけの時間があったらウィーンからブダペストくらいまで行けてしまいます。(ウィーン・ブダペスト間は4時間程)

特にFLIXBUSという高速バスはヨーロッパ中運行していて€5〜乗車券を売っています。とにかく安く簡単に他国に行けるのです。

多言語の表記

隣国に簡単に行けるということは当然他国の人と会う機会も多く、他言語にも触れる機会が多いということです。日本で生まれ育った私は小さい頃から日本語だけで生活をして来て初めて外国に行くまで他言語が身近にある環境に触れたことがありませんでした。でも!ヨーロッパに来ると、観光地はもちろん、公共の場やレストラン、小さなお店まで多言語表記している場所が非常に多いんです。日本だと英語のメニューは店員さんに言ってもらいますからね。他言語を目にする機会が多いということはそれだけ上達する可能性も高いということです。

言語の構造

ヨーロッパで話されている言語は非常に似ている

ヨーロッパの言語は大きく分けて3つの系統があります。

  • ゲルマン語系(英語・ドイツ語・オランダ語)
  • ラテン語系(フランス語・スペイン語・イタリア語)
  • スラブ語系(ロシア語・セルビア語・チェコ語)

参照

ドイツに行ったときには英語を話す人が多く、しかも発音もとてもきれいなのが印象的だったのですが、やはり英語とドイツ語は同じ系統のため、言語が似ているので簡単なのでしょう。またラテン語系の言語もお互いとてもよく似ています。

オランダ人の友人は英語を勉強したことがないと言っていました。でも英語すごく上手なんです。もともとオランダ語と英語って同じ言語系列なんですね。英語以外に言語を勉強したい人にとっては参考にしてみるといいんじゃないでしょうか。

政治的要因

EU加盟国であるということ

当然国自体が近いので、政治的要因もあります。2016年にイギリスは脱退の意思を示しましたが、まだ脱退の交渉中のため現在の加盟国はイギリス含め28ヶ国です。(イギリスは2019年3月29日にEUを脱退すると言われています)EUに加盟している一つのメリットとしては労働者の移動の自由が認められているということです。交通網のことだけではありませんよ、仕事や滞在ビザなどEU加盟国内では出身国による差別は禁止されています。

例えばイタリア人がフランスで働こうが、スイスで働こうが労働条件、待遇、社会保障についてその国の人と同じ扱いを受けるということです。母国語こそ違えどEU圏内は一つの国のように扱われるということですね。

私のイタリア人の友人はイタリア国内で仕事をするよりも待遇のいいスイスで生活しています。そのほかドイツで仕事をしているイタリア人も旅の途中であったりしました。

おわりに

地理的に隣国との距離が非常に近いので自然に国同士の間で取り決めがあったり、話す言語が近いことは当然といえば当然かもしれません。

ぜひ参考にしてあなたも複数ヶ国語に挑戦してみては?言語学習にはほんの小さなことでも毎日その言語に触れることが上達には欠かせません。

スポンサーリンク

 - TOEIC勉強法, 海外旅行, ビジネス英語