日本にいながら海外転職活動をしてみてわかった海外就職に必要なこと【ドイツ編】
2021/10/26
4月から求職活動をしている私ですが、その中で海外ベースの企業にも応募をしてみました。ドイツやイギリスにある転職エージェントさんと面談をしたりしてみたり、自分で現地企業に応募をして一社面談をしていただけた企業もありました。
今回はヨーロッパ、特にドイツベースの企業に応募をしてみてわかった海外就職に必要なこと、こうしたら受かりやすいと思った条件がいくつかありますので、シェアしたいと思います。
海外就職に必要だと思ったことはこの4つです。
- すでに現地に住んでいる
- 言語のスキル
- 専門職での経験
- 高学歴
それでは一つ一つ説明したいと思います。
目次
すでに現地に住んでいる
現地にいる日経の就職エージェントさんと面談してみたところ、”ドイツにいつ来るのか?”という話が出てきました。エージェントさん曰く、すでに現地に住んでいる人の中から仕事を紹介しているとのことです。やっぱり海外にいる人を呼ぶのって企業側としては懸念するようです。
もし慣れない土地や文化に合わなくて日本に帰ることになってしまったら企業にとっても採用された側としてもマイナスですよね。それもあって日本にいる人をリクルートすることはしたくないのだとか。
すでに現地に住んでいる人はどのようなビザで長期滞在しているのかというと、以下のようです。
配偶者ビザ
例えば駐在員の配偶者や現地人の配偶者がいて、すでに現地に住所をおいている場合。
留学ビザ
語学留学や大学留学などの留学生。特にドイツやフランス、北欧などは学費が無料の学校が多く、世界中から学生が集まります。特に大学院は一年で卒業できるため(大学による)、日本人の場合、日本の大学を卒業してから現地の大学院で勉強する人も多い印象です。
ワーキングホリデービザ
18〜30歳までの年齢で申請できるビザで滞在している人。最長一年は滞在できます。学校で勉強してもいいし、旅行や滞在だけという目的でも申請可能です。
言語のスキル
私は特にドイツに絞って求人を見ていましたが、”ドイツ人は英語が堪能でドイツ語ができなくても問題ない”と聞くことも多々ありました。ただドイツ語がわかると応募できる求人範囲が確実に広がります。
英語は必須
日本での就職にかなりアドバンテージになる英語ですが、海外に行くと全くそんなことはなくなります。なぜなら英語は世界共通語であり、英語でのコミュニケーションは必須だからです。
日本語がネイティブであることは現地で非常にアドバンテージになりますので、少なくとも現地語が全くわからない状態でも最低でも英語だけはコミュニケーション取れるようにしておいた方がいいです。
ビジネスレベルの現地語スキル
先ほども言った通り、”ドイツ人は英語が堪能”と聞きますが、間違いはありません。ドイツ人に英語で話しかけても”言ってること全くわかりません”って人ほとんどいません。(ドイツに住んでる外国人は結構英語わからないことあるんですけどね)
ただビジネスに限って言えばドイツ人と一緒に仕事したり、ドイツの協力会社と一緒に仕事をする機会があるわけです。そんなとき細かいニュアンスを英語で全て伝えきれるのか?というといくら英語が流暢なドイツ人でも個人の英語のレベルにもよるようになってきます。話すこちら側もですが、いくら英語が世界共通語とは言えどちらのネイティブでもない言語で話しをするには100%伝えきれない可能性も出てきますし、外資系企業でない限り社内での共通語は一般的に現地語なので、外国人一人のためにわざわざ外国語を選びません。これは日本でも同じですよね?
専門職での経験
職務経歴がなくて、そのまま採用される場合もないことはないと思うので、可能性が全くないというわけではありませんが、職務経歴や専門性がない中での現地就職はかなり狭き門になります。何かしら就職に有利になるもの(住居や言語、高学歴など)を持ち合わせているはずです。
私が海外就職活動をして行く中で求人の多かった職種、また就労ビザが取りやすい職種について紹介します。
技術職・専門職
私が募集要項を見ている中で一番多かった職種はエンジニアです。世界的にどの国でもエンジニアやデザイナー(特にIT)は不足しているので、コロナ渦でも求人はあるようです。
事務系の職種では物流関係の職種
事務系のオフィス系の仕事はロジスティクスコーディネーターなどの貿易関係の仕事が需要が多かったです。
営業アシスタントなどのいわゆる”アシスタント系”の仕事も結構見かけましたが、アシスタント系事務職種はワーキングホリデーで来ている20代や、すでに現地在住者などビザの心配をしなくて就業できる人を希望している場合が多いので、難易度は高めな印象でした。
需要がある職種に就く
その国にとって不足している職業や需要のある職種であれば外国人でも雇う価値があります。ドイツの場合Bertelsmann Foundation(アメリカワシントンの北米とヨーロッパの政治経済に関する調査機関)によると2020年2月27日の記事で医師や看護師、エンジニア、科学者、 ITエンジニアが需要のある職業と発表しています。
日本でもこういった職種は非常に需要が多いですよね。
高学歴
大学院卒以上は有利
海外で仕事をするにあたって学歴は非常に重要です。日本では大学を出ていなくても経験次第でマネージャーなどの管理職になることもあります。
ただ海外の場合、学歴を重視するので大学以上の学位保持者は大変有利になります。大学院以上、博士課程やPHDなど学位が上になればなるほど有利です。
職務経験がなくても高学歴でなおかつ専攻分野が求人内容と一致していれば、採用に至る見込みは大いにあります。
日本で海外の仕事を探す場合
特に今のコロナの中、すぐに現地にいけない状況が続いていますよね。日本にいながら求人を探す場合、実際私は転職エージェントと求人サイトでで仕事を探してみました。
就職エージェント
ドイツ国内にも日系の転職エージェントが結構あります。中でも私が実際に面談をしたのはAdeniとCentre People Appointmentsという2社
- Adeni:ドイツ国内の就職エージェント。ベースはデュッセルドルフ。事務系の仕事を多く持っている印象
- Centre People Appointments:イギリスの就職エージェント。日本人を対象にしたヨーロッパ内の求人をたくさん持っている印象
私はまず日本にいながら現地の日系転職エージェントにコンタクトをとってみました。履歴書を送ったりして、実際にエージェントさんとも面談していただきました。ただやっぱり気になったのは私が日本にいるということ。
すでにドイツに居住している候補者を対象にお仕事を紹介しているので、まずはドイツに来ることですね。
とか
〇〇さん(私)がドイツにいることが問題なのよ
と言われましたので、、
直接応募できる求人サイト
インターネット環境があればオンライン上で公開されている求人を探すことができます。私が実際使ってみたり、評判がよかった求人サイトはこちらの4つ
- glassdoor:確かこちらのウェブサイトに載っていた求人2件に応募してみました。1社はウェブ面接もしていただいていつドイツに渡航するか連絡がありました
- indeed:使い方はglassdoorと同じ要領で検索できます
- XING:ドイツの求人サイト
- Linkedin:企業の採用人事も使っている人が多いようで、候補者に直接連絡することもあるようです
実際に海外就職活動してみたところ求人サイトで希望の求人を探しつつ、自分で応募するのがベストな方法かと思います。私も1社日系の現地企業に面接していただいたのも求人サイトで見つけて自分で応募したものでした。
エージェントは企業から仕事の仕事の案件は持っていますが、自分が希望する求人を持っていなかったり、居住地や仕事内容によって紹介してくれない場合もあります。
日本にいながら海外就職は難易度は高い!でもできることはある
実際現地以外の場所で仕事を探すのはとても難易度が高いと思います。ただ日本でできることが全くないというわけではないので、地道に求人を探したり、スキルアップをしていくしか方法がありません。
実際にインターネットなどで見つけた海外就職者は、紹介した上記4つのいずれかの条件に当てはまっている人でした。海外で働きたい方ぜひ参考になればうれしいです。
私も就職が決まったらこのウェブサイトでも報告したいと思います!
【追記】
その後日本でウェブ面接をしていただいた現地日系企業からオファーをいただき、ドイツに渡航することになりました。海外就職を目指される方の参考になればと思います。
スポンサーリンク